丸新製陶の技術をお伝えするべく、少しづつ色んな技術について触れていっております。
今回は「バリ取り」「仕上げ」に関する作業についてフォーカスしたいと思います。
前回、前々回と「ガバ鋳込み」「圧力鋳込み」について説明させていただきました。どちらも型を利用し、同じ形状を複数作る技法になります。
型は割り型といって、複数のパーツを組み合わせて作られていますので、割り面にバリが出ます。
このバリをそのままにしておくわけにはいきませんので、素焼きをする前の段階でバリ取りをします。
大きいものは、型から抜いたタイミングで専用の刃物で削り取ります。
刃物を当てた痕を綺麗にしたり、刃物よりも綺麗に仕上げる工程として、水が循環する専用の機械のスポンジ面で、綺麗に仕上げていきます。
形状によって、複数枚重ねて処理をしていきます。
理屈は単純で、地味な作業ですが、形状、土の種類・状態、スポンジ面の水分量、力のかけ具合…等で仕上がりに差が生まれてしまいますので、どのくらいのスピードと力加減で綺麗な仕上げになるか、洞察力と経験が必要です。
綺麗な焼き物が出来上がる背景にあるこういった作業の一つ一つを丁寧に積み重ねて製品を仕上げていきます。
********
ここまで3回に渡って形を作る部分の話をさせていただきましたが、次回は丸新製陶の焼成方法、窯について紹介させていただければと思います。
少しづつ色々と紹介していきますので、引き続き宜しくお願い致します!