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2022.06.29

加飾方法のはなし① 〜ロゴデコ〜

丸新製陶の技術をお伝えするべく、この春からブログにて少しづつ色々と取り上げて紹介させて頂いております。
前回まで、成型〜素焼きまでの工程を紹介致しました。
今週からは、加飾技法についてピックアップしていきます。

まずは弊社の特許技術「ロゴデコ」の話を。
「ロゴデコ」とは弊社でオリジナル開発をした加飾技法で造語になります。
生地に凹凸感のあるレリーフを施す加飾技法で、釉薬の色によってその凹凸が立体的な模様として強調される加飾技法になります。

特許技術ですので技法の詳細をお伝えすることはできませんが、この技法の魅力をお伝えできればと思います。

こういった凹凸感のあるレリーフは、生地を直接彫り込むか、彫り込んだ原型を型に取って複製〜量産するか、ということが従来の一般的な技術でした。
つまり一点物の工芸品か、または量産型を作る必要のある技術になります。
量産型を作る場合にはそれなりのロットが必要になり、そのどちらもそれなりの費用がかかる技術になります。
凹凸感のあるレリーフは、色がある釉薬であれば釉薬の溜まり方に差が生じ、それが色の差となり、立体感に素材感が加わりそれが特徴的で味わい深い質感になります。

大口のご注文の場合は型を作ってこういった表現をすることはありますが、例えば100単位前後の記念品などのノベルティーや小規模の飲食店のオリジナル食器を作る際には、型費が重たくコスト面でなかなか条件が整わないというケースが多くありました。
そこでどうにか型を作らないで、この立体的な表現ができないかと考えて開発したのが「ロゴデコ」になります。
弊社の器であれば、サイズ感や模様の細かさなどの条件はございますが、型を作らずにこの立体感を表現することができます。

下絵銅版や上絵転写など平面的な表現による加飾技法もそれぞれに魅力はありますが、立体的な素材感や質感においてこの凹凸あるレリーフを求められるお客様は多く、型を作らずオリジナルでこういった表現ができるのであればとご用命頂くことも有り難いことに年々増えてきております。

陶磁器に名入れ等をしたオリジナル品を作りたいとご相談くださるお客様は、お店やブランドや企画に対して特別な思い入れをお持ちの場合が多く、それをカタチにするお手伝いをさせて頂けることは大変光栄で有り難いことだと思います。

最近は、個人の方の結婚証明書やお子様の命名書など世界に1つしかない大切な記念の証を造らせて頂く事も増えてきました。

是非、オリジナル陶磁器をお考えの方がいらっしゃいましたら、丸新製陶にご相談いただければと考えております。

次回以降も、色々な加飾技法を紹介していきます。引き続き宜しくお願い致します!